パワーヘルスの最適化

パワーヘルスの最適化

ゆったりとしたテンポの曲を聴けば、自然と優しい気持ちになれます。 ワンフレーズを聴いただけでたちまち昔に戻れる曲もあるでしょうし、聴くたびに涙が流れる特別の曲もあるでしょう。
ふだん、意識していないものの、音楽によって、人の心は瞬時に別の世界に行くことができます。 そう、この不思議な力を意識的に医学に利用したのが、音楽療法なのです。
日本では、医療の現場で音楽療法に出会う機会がまだほとんどありません。 しかし、「音楽療法士」という認定制度のもと、日本でも徐々に音楽療法は広がってきています。
あまり知られていませんが、老人のための健康施設や介護施設、保健所や保健センタ−な私のように極端な例でなくても、音楽で心が癒されたり、元気づけられたりする経験は誰しもあることだと思います。 しかし、そうした音楽の持つ不思議な力を利用して、病気を治したり、改善させたりすることができるというと、驚かれる方が多いのではないでしょうどの健康関連施設や障害児童の領域では、音楽療法は長い歴史があります。
精神科や心療内科、統合医療を専門にする病院などでも、治療の1貫として音楽療法を取り入れるところがこれほど多くの病気や症状に対して、音楽療法は効果を発揮するのです。 音楽は、単に楽しむだけのものではなく、病気の治療にも役立つものなのです。
音楽療法は確実に効果を上げ、医療や福祉の現場で広まってきているのです。 例えば、ここのテーマである糖尿病や高血圧、高脂血症(血中のコレステロール値と中性脂肪値が高いこと)などの生活習慣病、頭痛や不眠、胃炎などの日常的な不快症状、ガンやリウマチ、パーキンソン病などの難病、更年期障害、老人性痴呆、てんかん、気管支ぜんそく、過食症や拒食症、パニック障害(強い不安や恐怖感によって、発作的に心臓が苦しくなったり、呼吸ができなくなったりする不安障害)、自閉症など、数多くの病気に対して音楽療法が有効であることが確認されています。

最近でも、分娩中や手術中に音楽をかけて痛みを解消させる効果や、音楽を聴いて脳性麻痘の筋肉の緊張を緩和させる効果などが、医学界のトピックスとして新聞や雑誌、テレビ音楽療法は、長い歴史を持つ医学的な治療法です。 歴史をさかのぼれば、なんと紀元前から、音楽を用いて病気を治すことが行われていました。
考えてもみてください。 音楽療法の効果が、呪術やおまじないのようなものだったり、単なる気分転換だったりしたら、歴史のどこかで消えているはずです。
古代エジプトでは、僧侶や医師たちが「魂の治療薬」として音楽療法を行っていました。 「医師=音楽家」だった時代が、ずいぶん長く続いたようです。
古代ギリシアの都市国家スパルタでは、当時、流行したペストを音楽で治したという話が今に伝えられています。 中世以降に誕生したルネッサンス音楽やバロック音楽が、うつ病の予防薬代わりとして、当時の医師たちの間で使われていたという記録も残されています。
1例を挙げれば、フランスの音楽家M。 Mは、痛風の激しい痛みをやわらげる『痛風の気まぐれ』というソナタを作曲しています。
縮元前から行われていた音楽療法。 その後も音楽療法は、精神科医や内科医、思想家によって引き継がれました。
ヨーロッパで心身症や神経症への効果が、臨床例によって確認されています。 音楽による患者さんへの具体的な処方も、この時代から次第に確立されていきました。
現代において、音楽療法の治療効果が現代医学の分野で認知されるようになったきっかけは、アメリカにあります。 アメリカで、第2次世界大戦の傷病兵の後遺症の治療に音楽療法が盛んに使われ、絶大な効果を上げたのです。

アメリカでは、その後、カンザス大学やシカゴ大学といった大学で次々と音楽療法のコースが開設されました。 そして、そうした大学を卒業した音楽療法士が、アメリカ全土の病院で活躍するようになり、音楽療法が普及していったのです。
日本に音楽療法が入ってきたのは、戦後になってからのことです。 1部の音楽大学の教授らによって、「音楽が生活に健康をもたらす」ことが紹介され始めたのです。
そして、1960年、イギリスの音楽療法士でチエリストのJ・A氏が来日し、養護学校で自閉症児を対象として音楽療法を行いました。 そのことがきっかけとなり、日本で音楽療法が広く知られるようになったのです。
養護学校で音楽療法が初めて認められたため、日本では養護学校や養護施設などの福祉施設から音楽療法が普及するようになってきました。 私が、音楽療法士の仕事を始めて加年ほど経ちます。
始めたばかりのころは、発育障害や精神障害、老人性障害、神経障害のケアが中心でした。 しかし、年を追うごとに、内科や心療内科、歯科、精神科、ホスピスなど、本格的な医療分野に音楽療法が取り入れられるようになってきました。
なかでも内科の分野では、音楽療法のニーズは高まる1方です。 なぜなら、内科で扱う数多くの病気の背後には、ストレスの存在があるからです。
そうしたストレスを解消するために、音楽療法はもってこいなのです。 そして、音楽療法を実践する臨床家や精神科の医師らによって「全日本音楽療法連盟」(現日本音楽療法学会)が発足しました。

1997年には、同学会が「音楽療法士」の認定を始め、音楽大学にも音楽療法士コースが設けられるようになりました。 現在、日本の音楽療法士の人数は、943人とされています(2004年9月1日現在)。
「クリスタルボウル」で癒す音楽療法には、大きく分けて2種類の療法があります。 1っは、自らが楽器の演奏をしたり、歌を歌ったりするという「能動的な音楽療法」。
もう1つは、音楽鑑賞を効果的に体験ここで、私たちのクリニックでは、病気の治療のサポートにどのように音楽療法を取り入れているのか、簡単にご説明しましょう。 クリニックを訪れた方には、まず医師による診察や検査、内科的治療を行います。
そしてその後、医師の管理のもとに、音楽療法士である私がプログラミングした音楽療法を進めていきます。 ストレスの解消は、現代人にとって大きな問題です。
しかしストレスは、その人の仕事や対人関係、生活習慣などと深く関わり、簡単に解消できるものではありません。 それだからこそ、今日、音楽療法のニーズが高まっているのだと思います。
実際に私は、内科医である夫とともに、日々、音楽療法士として患者さんの治療をサポートしています。 糖尿病や高血圧、動脈硬化、肥満などで悩む方々に、音楽療法を体験してもらっているのです(ここで取り上げているのは、2型糖尿病です)。
その日々の診療の場で強く感じることは、ストレスヶアによる病気の治療と、また病気の予防の必要するという「受動的な音楽療法」です。 クリニックでは、主に後者、受動的な音楽療法を中心に行っています。

受動的な音楽療法では、集中して音楽を聴いていただきます。 そして、音楽によって得られた新たな心理状態を、時間をかけて体へとフィードバックしていくのです。
具体的には、音楽の流れる特殊なカプセルの中へ患者さんに入ってもらい、クラッシックや民族音楽、童謡、自然音などを、旧?加分間、集中して聴いていただきます。

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パワーヘルスってなかなかですよ。結構珍しいパワーヘルスだと思います。